サウンドガーデンがLAで3夜連続公演を開始
当初予定されていたウィルターン・シアターでの2夜公演がすぐに完売したため、サウンドガーデンは3日目の公演を追加することを決めたが、そのチケットも同様にすぐに売り切れてしまった。
そして金曜日の夜、シアトルのアイコンは、最新アルバム『King Animal』に焦点を当てただけでなく、過去の作品の画期的な大ヒット曲の数々にも触れた2時間半の素晴らしいセットで、ロサンゼルスに轟音を響かせた。
ウィルターンは最初から賑やかだった。
グランジのパイオニアに再び会えるチャンスにハイタッチしながらファンがロビーに集まってくると、PAシステムから当時の音楽が流れた。キャンドルボックス、アリス・イン・チェインズ、アグリー・キッド・ジョー、そしてサウンドガーデン自身が、これから始まるライブに向けて観客を温めた。
オープニングの「Searching with My Good Eye Closed」では、キム・セイルの灼熱のフレットワークがバンドの登場を告げ、ドラムのマット・キャメロンのキットがベン・シェパードの低音のベースとともにバックエンドを轟音で支える。
そのすべてを切り裂いていたのは、もちろんクリス・コーネルのシアトリカルなボーカルだった。スタジアムであろうと劇場であろうと、コーネルがどこで演奏しようとも、彼のパイプは完璧にフィットするようだ。 彼の特徴である遠吠えを永遠に歌い続けることができそうな男だ。
サウンドガーデンはショウの間中、その勢いを止めなかった。 King Animalからの "Attrition "は、このショーで最もメタルな曲だったかもしれない。 1994年発表の『Superunknown』からの "Let Me Drown "やファンにはおなじみの "Spoonman "もそうだった。
その激しさは「Taree」でも続いた。「Taree」はサイケデリックなダージ・ロックで、雪に覆われた風景の映像がバンドの後ろのスクリーンに映し出される中、ターイルの技巧を際立たせている。
MTVのヒット曲「マイ・ウェイブ」は、いくつかの物語をもたらした。コーネルは観客に、この曲は "私のものだから、私のものであるものすべてから離れようという歌 "だが、"サーフ映画に出てきた曲だから、今はただのサーフ・ソングだ "と語り、微笑んだ。
アニマルのリード・シングル、"Been Away Too Long "はその直後にリリースされた。誰も私を知らない、誰も私を救わない、誰も私を愛さないし嫌わない、私はあまりにも長い間離れていた」 というリフレインは、サウンドガーデンの新曲を切望していたファンへの呼びかけかもしれない(King Animalはバンドにとって15年ぶりのフルアルバム)。
しかし、観客の反応を見る限り、古い曲も歓迎されたようだ。
「プリティ・ヌース」は、テイルの不吉なリフからコーネルの痛々しくメロディアスなリフレインまで、間違いなくハイライトだった。そして、ラジオでもお馴染みの「Burden in My Hand」は、忘れられないイントロで金色のスポットライトがコーネルを照らし、立ち見の観客を沸かせた。 コーネルはアコースティックギターを手にKing Animalの"Black Saturday "にも参加。この曲はMTV アンプラグドのエピソードにぴったりで、背景には春の映像が映し出されていた。
この夜のユーモラスなポイントのひとつは、コーネルがチャーリーという少年を誕生日だからとステージに呼んだことだった。コーネルはチャーリーにステージから見るチャンスを与えたが、あまりのスターぶりに言葉を失ったチャーリーはそれを断った。
この夜最大のサプライズは、1992年の『Badmotorfinger』 からの「New Damage」だった。コーネルが説明したように、バンドがこの曲をライヴで演奏するのは15年ぶりだったが、見ているこちらには、この曲が最初に書かれたときの感情が輝いて見えた。
映画『アベンジャーズ 』のサウンドトラックに収録された「ライヴ・トゥ・ライズ」は大きな反響を呼び、名曲「ライク・スーサイド」は大ヒット曲の最後に演奏され、ファンを熱狂させた。
幸運なことに、サウンドガーデンは大規模なアンコールのために戻ってきた。「Outshined」、「Rusty Cage」、「Dusty」、「Slaves and Bulldozers」は、ウィルターンの屋根を吹き飛ばすところだった。
カルテットはリバーブをかけ続けながら、ひとりずつステージを降りていった。 満員の観客が夜の街に繰り出していく中、1990年代初頭のグランジ・ムーブメントのサウンドは健在だった。
サウンドガーデンは今でもその旗印を背負う最高の一人だ。
詳細はサウンドガーデンの公式フェイスブック 公式Facebookページ.