J・マスキス、アコースティック・アルバムを発表

アルト・ロックのパイオニア、ダイナソーJr.の創設者でありギター・ヒーローであるJ・マスシスは、100年以上の歴史を持つ彼のバンドにとって非常に効果的なサウンド・フォーミュラに固執することは容易だった。J・マスシスは、100年以上の歴史を持つ自身のバンドや、ディープ・ワウンド、ゴブルフーフ、ヴェルヴェット・モンキーズ、フォグ、ウィッチ、スウィート・アップルといった長きに渡るサイド・プロジェクト、そして数え切れないほどのゲスト・セッションで成功を収めてきたサウンド・フォーミュラに固執することで、簡単に満足することができた。その代わりに、45歳のベテランは、積み上げられたアンプの快適さを置き去りにし、巨大なギター・トーン、ブリスターなソロ、度肝を抜くハードロック・ドラミングを横目に、アコースティック・ギターだけを携えてマサチューセッツ州アマーストのビスキテン・スタジオに入った。

「以前はアコースティック・ライヴをよくやっていて、サブ・ポップで働いていた友人のミーガン(ジャスパー)は、ライヴが好きだからアコースティック・アルバムを作ってくれといつも頼んでいたんだ。「ディーノが再結成したから、僕は手をつけていなかったんだ。だから、おそらく8年かそこらかかっているんだ」。

その結果完成した『Several Shades of Why』は、マシスの25年に及ぶレコーディング・キャリアの中で初のソロ・スタジオ・アルバムとなっただけでなく、そのアコースティックなセッティングによって、ディノ・ジュニアの首謀者としては通常では考えられない、まったく新しい弱さと繊細さが明らかになったという点でも重要な意味を持つ。このSeveral Shades of Whyのカット "Listen to Me "の独占パフォーマンスで、マスシスの新たな一面をご覧あれ。